2022.09.29
働き方改革やテレワーク・リモートワーク、ペーパーレス化が進む現代では、紙文書をスキャニングして管理・活用する機会が増えてきました。
紙の書類や資料を電子化すると、活用・共有がしやすくなる、紙文書紛失リスクが減る、省スペースになるなど多くのメリットがあります。
スキャナは、紙の読み取りに特化していることが特徴です。素早く、安定した動作で読み取りを行いたい場合は、スキャナを用意するといいでしょう。
この記事では、スキャナの種類やそれぞれどんな文書に適しているかなど、スキャナの基礎知識をご紹介します。
スキャナとは、書類や文書、写真や雑誌といった紙面を読み込み、デジタルデータとしてパソコンなどの端末に取り込むための読み取り機器のことです。
デジタルデータとして取り込んだ内容は、そのままパソコンで閲覧したり、誰かと共有したり、紙に印刷するなどさまざまな用途で活用できます。
複合機にはスキャン・コピー・プリントという3つの機能が搭載されていますが、スキャナに比べると読み取り精度は劣ります。これは、複合機に搭載されているイメージセンサーの多くがCIS(密着センサー方式)であるためです。
スキャニングに特化した専用機であるスキャナの場合、より綺麗に、より速く読み取れるCCD(光学縮小方式)を搭載したものが多く、解像度も高め。スキャン機能を頻繁に使用する場合は、スキャナを選ぶといいでしょう。
スキャナは、データの読み取り方によって大きく4種類に分類できます。
ここからは、それぞれの種類や適した文書について詳しく解説します。

フラットベッドスキャナは、原稿をスキャナーのガラス面にセットして、下から光を当てながら原稿を読み取るタイプのスキャナです。コンビニのマルチコピー機や、家庭用プリンターは基本的にこのフラットベッド型で、最も一般的なタイプといえるでしょう。
名刺など小さな紙や皺になった原稿、写真・イラストを高解像度かつ安定した品質でスキャンしたい場合に向いています。画像の補正機能を搭載した機種も多いです。
冊子など厚みのあるものも上の蓋を開けたまま読み取り可能ですが、厚みによっては綴じ代の部分が暗くなってしまうため、オーバーヘッドスキャナーを使った方がいいケースもあるでしょう。

シートフィードスキャナは、原稿送りの機能が付いており、連続で原稿の読み取りが可能なタイプです。同じサイズの大量の原稿を一気にスキャンしたい場合や、冊子を裁断してスキャンする場合に向いています。機種によっては、両面のスキャンが可能なものもあります。
ただし、ローラーが自動で原稿を送る仕組みのため、厚みのある冊子などの原稿はセットできず、名刺やレシートなど小さなサイズの原稿にも適していません。
シートフィードスキャナは、ドキュメントフィーダスキャナ、オートシートフィーダスキャナなどと呼ばれることもあります。

オーバーヘッドスキャナでは、平置きした状態の原稿の上から光を照射し、非接触でデータを読み取るため、紙を傷つけることなくスキャニングが可能です。電気スタンドのような形をしており、スタンドスキャナと呼ばれることもあります。
製本した状態でのスキャニングや、劣化して脆くなった原稿の読み取りなどに適したスキャナです。厚みのある冊子や資料を非破壊で読み取りたい場合は、オーバーヘッドスキャナを選ぶといいでしょう。
オーバーヘッドスキャナは、原稿の歪み補正機能や自動平坦化といった機能が付いたモデルも多いです。

ハンドヘルドスキャナ(ハンディスキャナー)は、原稿の上に読み取り装置を当て、手で動かして原稿全体をなぞってスキャンするタイプです。
ハンドヘルドスキャナは小型で、ノートパソコンと一緒に持ち運ぶのにも適しています。ポータブルスキャナー、モバイルスキャンなどとも呼ばれることがあるようです。
スキャナにはいくつかの種類があり、それぞれ特徴や適した書類は異なります。スキャナを選ぶ際は、「どんな原稿を読み取りたいのか」を明確にして選ぶといいでしょう。
とはいえ、文書・書類のスキャニングやそれに伴う付属物(ホチキス・付箋・クリップなど)の除去、電子化する書類の仕分けには手間がかかります。
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『BoxScan』では、スキャンしたい原稿を専用の段ボールに入れて送るだけでデジタルデータ化が可能。ホチキス・付箋・クリップなどはそのままお送りいただくだけで、簡単に電子化できます。
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